九寨溝は四川省チベット族チャン族自治州南坪県に位置し、成都の北約400km、原生林を背にカルスト大地に広がっている。豊富な水に恵まれ、太古の地殻変動と氷河の活動で生じた100以上の湖沼が點在している。
主要風景區(qū)は長さ80余キロで、長海、剣巖、ノルラン、樹正、扎如、黒海の六大風景區(qū)があり、緑の湖、折り重なる滝、彩色の樹林、雪峰、チベットの風情という五つの絶景で內外に知られている。
九寨の山水は、天然のもので原始的、神秘的であり、「人間の仙境」とされている。九寨の山は、海抜が1980ないし3100mであり、形は雄壯で、巖石の造形は珍しいものがある。山には針葉樹と闊葉樹が生い茂り、草花が一面に広がっている。
樹正風景區(qū)の面積は3平方キロ、谷間には40余りの海子(堰塞湖)が散在している。これらの湖は、その深さ、沈積物、岸辺の景物が違うため、水の色にも違いがある。蘆葦海は野鳥が棲息する理想的な場所である。樹正瀑布、火花海、犀牛海等等どれもこれも最高の観光地である。
ノルラン滝は幅320余メートル、落差20メートルで、高山にある滝として有名で、九寨溝のメルクマールとシンボルにされている。珍珠灘瀑布は幅310メートル。
剣巖風景區(qū)の面積は約1平方キロ、天鵝海、懸泉、剣巖、雪山、原始森林があり、運のいい人はそこに出沒するジャイアントパンダに出會うこともある。則査溝は長さ約17.8キロ、九寨溝では最も長く、最も高い谷である。長海は長さ約8キロ、九寨溝最大の湖である。
1992年、世界自然遺産に登録。
CRIより 2004年10月22日