一、二〇〇四年度の中央と地方の予算執(zhí)行情況
二〇〇四年、各地區(qū)、各部門は中央の定めた方針、政策及び第十期全國(guó)人民代表大會(huì)第二回會(huì)議で提起された関連決定、決議を真剣に貫徹し、経済建設(shè)と諸般の社會(huì)事業(yè)は新しい発展をとげ、人民の生活はいっそう改善された。中央と地方の予算執(zhí)行情況も比較的良好であった。
全國(guó)の歳入は二〇〇三年度に二兆元臺(tái)に乗せてから、さらに大幅に伸びて、二兆六三五五億八八〇〇萬(wàn)元に達(dá)し(債務(wù)収入は含まず、以下同じ)、前年度に比べ四六四〇億六三〇〇萬(wàn)元増え、二一?四%増となり、予算の一一一?八%を達(dá)成した。全國(guó)の歳出は二兆八三六〇億七九〇〇萬(wàn)元で、前年度に比べ三七一〇億八四〇〇萬(wàn)元増え、一五?一%伸び、予算の一〇五?九%を達(dá)成した。収支を差し引くと、歳出は歳入を二〇〇四億九一〇〇萬(wàn)元上回った。
中央と地方を分けてみてみると、中央の歳入は一兆五〇八一億五四〇〇萬(wàn)元であり、前年度に比べ二一五〇億七一〇〇萬(wàn)元増え(新たに増えた輸出による租稅還付金一二七五億三二〇〇萬(wàn)元を控除)、一六?六%増となり、予算の一〇九?一%を達(dá)成した。中央の歳出は一兆八二七四億三九〇〇萬(wàn)元であり(地方への租稅還付と助成支出一兆三七八億七七〇〇萬(wàn)元を含む)、前年度に比べ二一四五億八八〇〇萬(wàn)元増え、一三?三%伸び、予算の一〇七?四%を達(dá)成した。中央財(cái)政の赤字は三一九二億八五〇〇萬(wàn)元で、第十期全國(guó)人民代表大會(huì)第二回會(huì)議で承認(rèn)された三一九八億三〇〇〇萬(wàn)元より五億四五〇〇萬(wàn)元減となった。地方の歳入は二兆二二五八億五三〇〇萬(wàn)元で(中央からの租稅還付金と補(bǔ)助金を含む)、前年度に比べ四一四七億一四〇〇萬(wàn)元増え、二二?九%伸び、予算の一一二?六%を達(dá)成した。地方の歳出は二兆一〇七〇億五九〇〇萬(wàn)元で(中央への上納支出六〇五億四二〇〇萬(wàn)元を含む)、前年度に比べ三二二二億一八〇〇萬(wàn)元増え、一八?一%伸び、予算の一〇六?六%を達(dá)成した。収支を差し引くと、剰余金或いは繰越明許費(fèi)は一一八七億九四〇〇萬(wàn)元である。これらの數(shù)字は、決算編成集計(jì)後にいくらか変わることもある。
二〇〇四年度中央の予算執(zhí)行と財(cái)政活動(dòng)の主な狀況は次の通りである。
(一)法にもとづいて予算の執(zhí)行を組織し、増収の部分を合理的に運(yùn)用した。
二〇〇四年、黨中央、國(guó)務(wù)院の正しい指導(dǎo)の下で、全國(guó)人民は不屈の闘志を発揮し、刻苦奮闘を重ね、中央の定めた方針、政策を積極的に貫徹し、國(guó)民経済の主な指標(biāo)はいずれも所期の目標(biāo)よりはるかに良好であった。國(guó)民経済の持続的で、テンポの速い健全な発展、企業(yè)業(yè)績(jī)の大きな好転が財(cái)政収入の大幅な伸びをもたらす強(qiáng)固な基盤となり、広範(fàn)な納稅者が法に従って誠(chéng)実に納稅し、財(cái)政?稅務(wù)?稅関部門が管理を強(qiáng)化したことが財(cái)政収入の増加をもたらす強(qiáng)力な保障となった。二〇〇四年度全國(guó)の歳入は四六四〇億六三〇〇萬(wàn)元増えたが、もしこれまでの還付金未払問(wèn)題を解決するために追加した一二七五億三二〇〇萬(wàn)元を加えると(財(cái)務(wù)手続き上収入から差し引いて処理している)歳入増収の數(shù)値は五九一五億九五〇〇萬(wàn)元に達(dá)し、二七?二%という高い伸び率となる。主要稅収の達(dá)成狀況は次の通りである。國(guó)內(nèi)付加価値稅収入は前年度比一七八一億一八〇〇萬(wàn)元増え、予算より一〇〇二億三一〇〇萬(wàn)元増収した。稅関が代行徴収した輸入稅の収入は前年度比九〇〇億七九〇〇萬(wàn)元増え、全般的に増収となった。企業(yè)所得稅収入は前年度比一〇三〇億七八〇〇萬(wàn)元増え、予算より七一〇億三〇〇〇萬(wàn)元増であった。個(gè)人所得稅収入は前年度比三一七億八七〇〇萬(wàn)元増え、予算より一一五億九一〇〇萬(wàn)元増収した。國(guó)內(nèi)消費(fèi)稅、営業(yè)稅収入は前年度比それぞれ三一九億五〇〇萬(wàn)元と七三六億一六〇〇萬(wàn)元増え、予算より二五一億三一〇〇萬(wàn)元と三五〇億六一〇〇萬(wàn)元増収した。二〇〇四年度上述した六つの主要稅収の増収額は合わせて五〇八五億八三〇〇萬(wàn)元であり、実際の増収総額五九一五億九五〇〇萬(wàn)元の八六%を占めている。
但し、その増収分のうちほぼ二〇〇〇億元が特殊的もしくは一時(shí)的要因によるものであるということも見て取らなければならない。一つは二〇〇四年度の一部業(yè)種の投資が過(guò)熱し、物価も上昇したことによって、一部の収入がもたらされたのである。わが國(guó)は生産型の付加価値稅制度を採(cǎi)用しているが、その徴収が主に工業(yè)分野で行われたので、投資及び工業(yè)の付加価値稅が過(guò)度に伸びたため、例年より七〇〇~八〇〇億元も増えたのである。二つは二〇〇四年度の輸出による租稅還付メカニズムの改革により租稅還付額は例年より1?四半期分が少なくなった上、輸出による租稅還付率を平均して三ポイント引き下げたので、それに応じて本年度の還付金が一〇〇〇億元近く減少した。三つは稅務(wù)機(jī)関が過(guò)渡的口座を整理したことにより、約三〇〇億元の増収をもたらした。
二〇〇四年度、中央の歳入は実質(zhì)的に予算を二五三七億七一〇〇萬(wàn)元上回った(新規(guī)増加した輸出による租稅還付金を控除していない)。科學(xué)的発展観を真剣に貫徹、実行するという黨中央、國(guó)務(wù)院の主旨にしたがい、また『中央予算の審査?監(jiān)督強(qiáng)化に関する全國(guó)人民代表大會(huì)常務(wù)委員會(huì)の決定』及び第十期全國(guó)人民代表大會(huì)第二回會(huì)議で採(cǎi)択された関連決議の要請(qǐng)に基づき、さらには増収したかなりの部分は経済運(yùn)営における特殊的、一時(shí)的要因によって生じたもので、経常支出の拡大に用いるべきではないという考えから、二〇〇四年度の中央歳入の増収分は主として歴史的な借りの穴埋め及び経済?社會(huì)の協(xié)調(diào)発展のための追加支出に振り向けた。その具體的な配分は次の通りである。輸出による租稅還付金を新たに一二七五億三二〇〇萬(wàn)元追加し、これまでの一部未払金の還付にあてた。車両購(gòu)入稅の増収分三五億七〇〇〇萬(wàn)元は規(guī)定により特別資金として用途を限定した。関連法律、法規(guī)及び財(cái)政體制的規(guī)定に基づいて、教育や科學(xué)への支出、地方への租稅還付、一般的移転支出、少數(shù)民族地區(qū)への移転支出を三二一億三〇〇萬(wàn)元増やした。農(nóng)村の租稅?費(fèi)用改革と食糧生産支援に一五六億四〇〇萬(wàn)元、耕地を樹林へ復(fù)元させたことによって生じた食糧の累積赤字の解消に四〇四億八五〇〇萬(wàn)元あてた。企業(yè)の退職者の基本養(yǎng)老年金と都市部住民の最低生活保障手當(dāng)を三二億五〇〇〇萬(wàn)元増やした。全國(guó)社會(huì)保障基金に一四八億五六〇〇萬(wàn)元、企業(yè)の閉鎖?倒産の補(bǔ)助支援に三〇億元振り向けた。災(zāi)害の対策?救済などの支出を一三三億七一〇〇萬(wàn)元増やした。このように資金を計(jì)上したことによって、後先のことを熟慮し、リスクを防ぎ止め、人間本位を旨とし、全面的でバランスの取れた持続可能な科學(xué)的発展観を具現(xiàn)させるとともに、一般的支出を制限して、マクロ規(guī)制と経済?社會(huì)の協(xié)調(diào)発展をサポートすることができた。中央財(cái)政収入の中の予測(cè)を上回った部分の用途については國(guó)務(wù)院がすでに全國(guó)人民代表大會(huì)常務(wù)委員會(huì)に報(bào)告している。地方財(cái)政の増収分は地方に運(yùn)用させ、主として県?郷の財(cái)政難の緩和や科學(xué)技術(shù)?教育?文化?醫(yī)療衛(wèi)生、農(nóng)業(yè)支援及び歴史的な債務(wù)の解消などに振り向けた。
(二) 全面的な措置を講じ、科學(xué)的発展観を積極的に具現(xiàn)した。
1.一連の政策?措置を講じて食糧の増産や農(nóng)民の収入増を促進(jìn)した。二〇〇四年度中央財(cái)政の予算配分は、「農(nóng)業(yè)、農(nóng)村、農(nóng)民」への支援を首位に置き、その資金の投入を増やし、一連の優(yōu)遇策をとった。三月下旬、黨中央、國(guó)務(wù)院はマクロ経済運(yùn)営の新しい狀況、とくに食糧の生産に見られる新しい情勢(shì)に応じて、より強(qiáng)力な措置を講じて「農(nóng)業(yè)、農(nóng)村、農(nóng)民」問(wèn)題の解決に取り組んでいくことを決めた。財(cái)政部は大局に順応し、大局に奉仕するため、八方手を盡くし、困難を乗り越えて、農(nóng)業(yè)補(bǔ)助金を一五六億四〇〇萬(wàn)元追加した。各級(jí)財(cái)政部門は積極的かつ能動(dòng)的な措置を講じて、「二つの免除と三つの補(bǔ)助」という政策を著実に具現(xiàn)化させた。葉タバコ以外の農(nóng)業(yè)特産物稅を撤廃したうえで、さらに吉林などの八省では農(nóng)業(yè)稅を免除もしくは基本的に免除した。河南省などの一一の食糧主産地及び広東省で農(nóng)業(yè)稅率を三ポイント引き下げ、もしくは自主的に引き下げた。山西などの一一省の農(nóng)業(yè)稅率は一ポイント下がった。二九省(自治區(qū)、直轄市)で食糧作付農(nóng)家に直接補(bǔ)助を與えた。河北省など一三の食糧主産地では稲、小麥、トウモロコシ、大豆などの農(nóng)作物に対して良種栽培補(bǔ)助金を支給した。中央直轄開墾地や六六県の食糧主産地に大型農(nóng)機(jī)具の購(gòu)入助成金を與えた?!付膜蚊獬热膜窝a(bǔ)助」政策を?qū)g施するため、中央財(cái)政は補(bǔ)助金計(jì)三一三億二〇〇〇萬(wàn)元を交付した。それと同時(shí)に、中央財(cái)政はまた下記のように積極的な農(nóng)業(yè)支援策?措置をとった。一つに、自主的に農(nóng)業(yè)向けの國(guó)債依存プロジェクト資金を上方修正した結(jié)果、二〇〇四年度三八〇億元にのぼり、當(dāng)年度新規(guī)増加した國(guó)債依存プロジェクト資金総額の三四?五%を占めた。二つに、食糧など基本食品価格の高騰が生活保護(hù)者の生活にもたらす影響を軽減させるため、二〇〇四年度下半期より企業(yè)定年退職者基本養(yǎng)老年金の基準(zhǔn)引き上げのための支出を二二億五〇〇〇萬(wàn)元増やし、都市最低生活保障の補(bǔ)助金として一〇億元追加した。三つに、農(nóng)業(yè)総合開発資金を新たに増やし、これは主として食糧主産地に運(yùn)用され、さらに、農(nóng)業(yè)生産條件改善に充てた六三億一六〇〇萬(wàn)元の資金を全額有償使用から無(wú)償投入に切り替えた。四つに、教育、衛(wèi)生、文化への新規(guī)増加支出を主として農(nóng)村に振り向ける政策及び農(nóng)業(yè)生産手段価格の安定化をめざす優(yōu)遇政策を真剣に実行した。五つに、一〇數(shù)項(xiàng)目の農(nóng)業(yè)行政の賦課を撤廃、免除、軽減した。六つに、二〇〇萬(wàn)人余りの農(nóng)村労働力の移動(dòng)や育成訓(xùn)練をサポートし、そのうち約八〇%の者を就職させた。総じて言えば、二〇〇四年度は中央財(cái)政による「農(nóng)業(yè)、農(nóng)村、農(nóng)民」支援に多年來(lái)最も大きな力を入れた年であった。政策が良く、天候に恵まれ、農(nóng)民自身が努力した結(jié)果、食糧生産は好調(diào)で、農(nóng)民は実利を手にし、物価の上昇傾向も食い止められたことは、「農(nóng)業(yè)、農(nóng)村、農(nóng)民」支援から著手してマクロ規(guī)制の強(qiáng)化、充実化を図るという中央の目標(biāo)を?qū)g現(xiàn)させていく強(qiáng)固な基盤となったのである。
2.財(cái)政投資の方向や度合いを調(diào)整し、一部業(yè)種の投資過(guò)熱を効果的に緩和させた。「五つの協(xié)調(diào)(都市と農(nóng)村の発展、地域間の発展、経済と社會(huì)の発展、人間と自然の関係、國(guó)內(nèi)の発展と対外開放を協(xié)調(diào)させること)」の要請(qǐng)に則り、國(guó)債依存プロジェクト資金の運(yùn)用方向の調(diào)整に能動(dòng)的に呼応し、保障すべき項(xiàng)目は保障し、規(guī)制すべき項(xiàng)目は規(guī)制を加え、建設(shè)中の重要なプロジェクトや農(nóng)業(yè)?林業(yè)?水利、教育?科學(xué)技術(shù)?文化?醫(yī)療衛(wèi)生、エネルギー資源、県?郷の自動(dòng)車道路などの方面のニーズを重點(diǎn)的に保証し、他の投資項(xiàng)目については延期できるものは先に延ばし、とくに一部の過(guò)熱業(yè)種の投資項(xiàng)目については予算の資金投下を先送りした。これをふまえて國(guó)債資金依存プロジェクトの予算の管理を確実に強(qiáng)め、審査を厳しくするとともに、必ず工事の進(jìn)度にもとづいて資金を給付した。全年度の國(guó)債依存プロジェクト資金の繰越総額は四五六億九二〇〇萬(wàn)元にのぼった。このほか、不動(dòng)産業(yè)種関係の稅収減免政策を適時(shí)に調(diào)整するとともに、土地譲渡による?yún)б妞戎С鰳?gòu)成の調(diào)整により、一部の土地譲渡金を農(nóng)地開発に用いる等の措置を講じて、農(nóng)業(yè)支援の度合いを大きくすると同時(shí)に都市拡張のテンポを抑えた。これらの措置はマクロ規(guī)制を効果的に実施し、経済?社會(huì)の調(diào)和のとれた発展を促進(jìn)する上で、積極的な役割を果たした。
3.就業(yè)?再就業(yè)や社會(huì)保障作業(yè)を大いにサポートし、社會(huì)の調(diào)和のとれた発展を促した。就業(yè)や再就業(yè)に関する中央の諸般の財(cái)政?租稅優(yōu)遇策を真剣に実行し、引き続き「大學(xué)生の西部へのボランティアサービス計(jì)畫」の実施をサポートするため、二〇〇四年度、中央財(cái)政は再就業(yè)助成金を二二億二五〇〇萬(wàn)元増やした結(jié)果、五四?六%増となった。地方財(cái)政もそれに応じて資金を計(jì)上し、就業(yè)?再就業(yè)を大きく促進(jìn)した。引き続き「二つの確保(國(guó)有企業(yè)一時(shí)帰休者の生活費(fèi)と定年退職者の年金を期日通り支給することを確保する)」と最低生活保障事業(yè)をしっかり行い、困難を抱えている大衆(zhòng)の基本生活の保障に努めた。中央財(cái)政は補(bǔ)助金一四四億元を一時(shí)帰休者の基本生活保障に振り向け、彼らの基本生活費(fèi)を期日通り全額支給することを確保するとともに、一時(shí)帰休者の基本生活保障を失業(yè)保険へ移行するよう積極的に推進(jìn)した。中央財(cái)政は五二四億元を養(yǎng)老保険特別移転支出資金に振り向けたことにより、企業(yè)の定年引退?退職者の基本養(yǎng)老年金を期限どおり全額給付することを確保した。その一方で、吉林、黒竜江両省の都市部の社會(huì)保障システムの充実化をはかるテスト作業(yè)の展開をサポートした。
地方の新しいタイプの農(nóng)村合作醫(yī)療テストを穏當(dāng)に行うために中央財(cái)政は二億九六〇〇萬(wàn)元を補(bǔ)助するとともに、寶くじ公益金から三億元を割いて農(nóng)村醫(yī)療救助制度の整備に充てた。特別移転支出資金一五億元を計(jì)上し、地方財(cái)政もそれ相応の資金を捻出して、一部企業(yè)に再就職した退役?除隊(duì)軍人幹部の生活難を緩和する財(cái)政保障メカニズムを確立した。大洪水防御?旱魃対策補(bǔ)助金や増水期の応急対策資金に一七億一〇〇萬(wàn)元、大規(guī)模な自然災(zāi)害対策の生活救援補(bǔ)助金に四〇億元を充て、地方財(cái)政もそれ相応の資金を拠出した。これは被災(zāi)者の生産と生活難の問(wèn)題をいち早く解決しただけでなく、自然災(zāi)害に対応する応急支出メカニズムが打ち立てられ、救援物資や裝備をかなり充実させることができた。
4.教育?科學(xué)技術(shù)?文化?醫(yī)療衛(wèi)生諸事業(yè)への投入を増やし、社會(huì)諸事業(yè)の発展を促進(jìn)した。二〇〇四年度全國(guó)の教育支出は四二一億八九〇〇萬(wàn)元増え、一四?四%増となった。そのうち、中央財(cái)政の教育支出は四三億二三〇〇萬(wàn)元増え、一五%伸びている。農(nóng)村基礎(chǔ)教育における學(xué)校運(yùn)営條件を積極的に改善し、全國(guó)の小中學(xué)校老朽化校舎改築プロジェクト、「二つの基本(九年制義務(wù)教育の基本的な普及と青?壯年の非識(shí)字者の基本的一掃)」の難関突破計(jì)畫、農(nóng)村の小中學(xué)校向け現(xiàn)代遠(yuǎn)隔教育、農(nóng)村における小中學(xué)校の配置調(diào)整など重點(diǎn)プロジェクトの展開をひきつづきサポートした。主として農(nóng)村の貧困家庭の小中學(xué)生に対し教科書を無(wú)料配布し、雑費(fèi)の徴収を免除し、寄宿生に生活補(bǔ)助費(fèi)を支給し、大學(xué)學(xué)資ローンと特別貧困な大學(xué)生に生活費(fèi)を補(bǔ)助するという內(nèi)容の國(guó)家財(cái)政による就學(xué)援助システムが初歩的に形成されてきており、中西部農(nóng)村の義務(wù)教育段階における貧困家庭の學(xué)生二四〇〇余萬(wàn)人に無(wú)料で教科書を提供したことは、學(xué)生や父兄及び社會(huì)の好評(píng)を得ている?;A(chǔ)研究、ハイテク研究、社會(huì)公益研究及び非営利的科學(xué)研究機(jī)構(gòu)に対する投入を増やし、國(guó)の科學(xué)技術(shù)の基礎(chǔ)條件としての基盤整備、中國(guó)科學(xué)院の「知識(shí)イノベーション?プロジェクトのテスト」などを助成し続けている。二〇〇四年度、全國(guó)の科學(xué)技術(shù)支出は九八億五〇〇〇萬(wàn)元増え、一三?七%伸びた。そのうち、中央財(cái)政の科學(xué)技術(shù)支出は一一?九%増の五二億三四〇〇萬(wàn)元増えた。ひきつづき全國(guó)の文化情報(bào)資源の共有化プロジェクト、図書を農(nóng)村に屆けるプロジェクトなどをサポートしたので、末端の文化施設(shè)の整備が強(qiáng)化された。公共衛(wèi)生特別資金として四〇億元計(jì)上して、疾病予防?対策システム、醫(yī)療救助システム、醫(yī)療衛(wèi)生への法的監(jiān)督システム、農(nóng)村の醫(yī)療衛(wèi)生サービス?システムの機(jī)能強(qiáng)化、及びエイズ、結(jié)核病、住血吸蟲癥、地方病など被害の大きい疾病の予防?対策と救助作業(yè)を援助した。二億元近くの補(bǔ)助資金を計(jì)上し、「農(nóng)村における一部の計(jì)畫出産家庭に対する奨勵(lì)?扶助制度」を?qū)g施するテスト作業(yè)をおこなった結(jié)果、農(nóng)民が國(guó)の計(jì)畫出産政策を?qū)g行する意欲が一段と高まった。二〇〇四年度、全國(guó)で計(jì)八億四八〇〇萬(wàn)元の経費(fèi)を捻出し、そのうち中央財(cái)政が二億七五〇〇萬(wàn)元を割いて、高病原性鳥インフルエンザの予防?対策に必要な経費(fèi)を効果的に保障するとともに、一連の財(cái)政?稅制による扶助政策を?qū)g施した結(jié)果、鳥インフルエンザが家禽養(yǎng)殖業(yè)を営む家庭や関連企業(yè)にもたらした損害を大きく軽減させることができた。
?。担姓?公安?検察?司法への投入を増やし、政権の建設(shè)を促進(jìn)した。二〇〇四年度中央財(cái)政は公安?検察?司法特別補(bǔ)助金として三一億三〇〇〇萬(wàn)元計(jì)上し、貧困地區(qū)における末端司法機(jī)関の案件処理?xiàng)l件の改善をサポートした。四億元の特別経費(fèi)を計(jì)上し、深?、珠海、広東、北京、天津、上海などの「大通関」の建設(shè)をサポートした。二億五〇〇〇萬(wàn)元を全國(guó)第一次経済調(diào)査の実施にあて、九億二〇〇〇萬(wàn)元を一四?。ㄖ陛犑校─涡虅?wù)所體制の改革テストにあてた。また公務(wù)のために殉職した公安人民警察官に補(bǔ)助金と特別慰問(wèn)金を給付する政策を打ち出した。これにより正気が発揚(yáng)され、広範(fàn)な人民警察官が激勵(lì)を受けて、社會(huì)の安定と人民の安全を維持するために獻(xiàn)身的に奉仕するという積極的な役割を発揮した。また積極的にインセンティブメカニズムと制約メカニズムを探求し、地方の各クラス財(cái)政が司法経費(fèi)を保障するメカニズムの確立と完備を支援し、これを推し進(jìn)めるために、中央財(cái)政は絶えず投入を増やした。渉外突発事件緊急対策メカニズムなどの創(chuàng)出に參畫することを助成し、海外駐在機(jī)構(gòu)と中國(guó)國(guó)民の安全とテロ対策に関する需要が保障されることとなった。
(三)改革を著実に推し進(jìn)め、企業(yè)の発展と経済體制の整備を促した。
1.輸出による租稅還付メカニズムの改革は段階的な成果を収めた?!肝磼Bい現(xiàn)象が新たに生じないようにし、累積未払金を清算し、還付メカニズムを完備させ、地方と中央が還付金を共同で負(fù)擔(dān)し、改革を推し進(jìn)め、発展を促進(jìn)する」という改革の原則に基づいて、各クラスの財(cái)政部門は関連部門と共同で改革の狀況を綿密に追跡し、輸出による租稅還付金を十分計(jì)上し、積極的に協(xié)調(diào)をはかり、適時(shí)に関連措置を充実させることによって、改革の順調(diào)な展開を確実に保証した。適時(shí)に當(dāng)年度の輸出による租稅還付金(免稅金)二一八七億七四〇〇萬(wàn)元を整理し、通常のニーズを確保し、「未払い現(xiàn)象が新たに生じない」ようにしたほか、増収した資金及び國(guó)庫(kù)集中支払制度への改革で生じた中央國(guó)庫(kù)資金殘高を利用して、これまで累積してきた企業(yè)や地方に返済すべき租稅還付金を全部清算した。この改革が成功裏に推し進(jìn)められたことによって、國(guó)の信望が高められ、政府のイメージが確保された。また、輸出企業(yè)と地方財(cái)政の資金の緊張狀況が効果的に緩和され、輸出企業(yè)の財(cái)務(wù)コストが軽減され、企業(yè)の競(jìng)爭(zhēng)力と発展能力が増強(qiáng)され、輸出の大幅な伸びを促した。さらに、財(cái)政収入體制の健全化を促進(jìn)し、輸出による租稅還付の管理に參與する地方政府の意欲が高められた。
2.付加価値稅の消費(fèi)型への転換などの改革テストは順調(diào)に実施された。東北地區(qū)では生産型付加価値稅を消費(fèi)型付加価値稅へ転換させるテストを一部の業(yè)種で展開しているが、これは東北地區(qū)などの舊工業(yè)基地の振興という中央の戦略を?qū)g施する重要な政策?措置であるだけでなく、企業(yè)の競(jìng)爭(zhēng)力を高め、技術(shù)改良と製品グレードアップを加速する上でも必要なことである。二〇〇四年度この改革を推し進(jìn)める際に、財(cái)政収入がいくらか減少し、投資の伸びを刺激するといった二つの矛盾に直面していた。財(cái)政部門は経済と財(cái)政の長(zhǎng)期的発展を促す戦略に著眼し、積極的に関連部門と共同で入念に計(jì)算、分析し、科學(xué)的に方案を作成した上で、當(dāng)分の間投資過(guò)熱の業(yè)種をテストに組み入れず、また付加価値稅の増加分を控除するなどの方法を講じて、上述の矛盾を比較的よく解消することができた。國(guó)務(wù)院の許認(rèn)可を経て、二〇〇四年七月一日から、東北地區(qū)のプラント製造業(yè)などの八大業(yè)種において付加価値稅の消費(fèi)型への転換テストを行い、テスト対象の企業(yè)が新規(guī)に購(gòu)入する機(jī)械設(shè)備に含まれる付加価値稅については、その増加分を控除するやり方が認(rèn)められた。同時(shí)に、東北地區(qū)の工業(yè)企業(yè)の固定資産と無(wú)形資産に対し、現(xiàn)行の減価償卻年限をふまえて、四〇%以下の割合で減価償卻年限を短縮し、さらに國(guó)內(nèi)企業(yè)従業(yè)員一人當(dāng)たりの稅込賃金の源泉所得稅控除基準(zhǔn)を、一律に月給一二〇〇元まで引き上げた。東北地區(qū)の省クラス人民政府は中央から與えられた権限範(fàn)囲內(nèi)で一部の鉱山や油田企業(yè)の資源稅の稅額を調(diào)整することができるようになった。付加価値稅の消費(fèi)型への転換などの改革案を適時(shí)策定し、順調(diào)に実施したことによって、東北地區(qū)における舊工業(yè)基地の振興を効果的に促し、付加価値稅の消費(fèi)型への転換の改革を全國(guó)までおし広げ、経済と財(cái)政規(guī)模を拡大していく基礎(chǔ)を固めただけでなく、財(cái)政の調(diào)節(jié)?コントロール機(jī)能を十分に発揮する貴重な経験を積み上げた。
3.積極的に國(guó)有企業(yè)と金融の改革をサポートした。政策的閉鎖や倒産を宣言した國(guó)有企業(yè)への補(bǔ)助資金として中央財(cái)政は遅滯なく一九九億四七〇〇萬(wàn)元を交付し、計(jì)五三萬(wàn)七五〇〇人の職員?労働者を配置した。社會(huì)事業(yè)運(yùn)営機(jī)能を中央所屬企業(yè)から分離させる第一回目のテスト作業(yè)を積極的に推し進(jìn)め、それを完遂させた。鉄道部門の家屋不動(dòng)産稅と都市部の土地使用稅の稅制を調(diào)整し、鉄道體制の迅速な改革を促進(jìn)した。中國(guó)銀行、建設(shè)銀行、交通銀行の財(cái)務(wù)再編と體制改革による上場(chǎng)をサポートし、中國(guó)人民保険、中國(guó)生命保険両社の上場(chǎng)のための所得稅還付政策を著実に実施し、改革のテストを行う一部地區(qū)の農(nóng)村信用協(xié)同組合に対し租稅優(yōu)遇策とインフレプルーフ定期預(yù)金の補(bǔ)填政策を?qū)g施した。これらの措置は國(guó)有企業(yè)改革と金融改革の不斷の深化を強(qiáng)力に促進(jìn)することとなった。
(四)管理を強(qiáng)化し、法に基づく財(cái)政管理のレベルを一段と高めた。
引き続き部門予算の改革を深化させ、定額基準(zhǔn)體系を完備化させ、人事部など五つの中央部門において実物費(fèi)用の定額テストを行い、また前年度より繰り越された重點(diǎn)支出項(xiàng)目の効果や効率について評(píng)価を行うテストを進(jìn)めた。情報(bào)産業(yè)部など七つの中央部門を「収支二本立て」管理と総合予算改革のテスト?ケースに追加し、地方でもその改革の度合いを強(qiáng)めた。一四〇の中央部門及びその管下の二六〇〇余りの末端予算部門は國(guó)庫(kù)集中支払の改革を行った。全國(guó)の政府による買付規(guī)模は二〇〇〇億元を上回り、資金節(jié)約率は一〇%前後となった?!贺?cái)政違法行為に対する処罰?処分條例』を制定し、すでに國(guó)務(wù)院より公布施行された。行政による審査?許認(rèn)可事項(xiàng)を全面的に整理し、財(cái)政部が三回に分けて行政の審査?許認(rèn)対象から除外したのは計(jì)三八項(xiàng)目であるが、審査と許認(rèn)可に調(diào)整を加えたのは六項(xiàng)目であり、さらに各財(cái)政行政による許認(rèn)可事項(xiàng)の條件、手順、期限及び監(jiān)督検査について具體的な規(guī)定を設(shè)けた。財(cái)政監(jiān)督を強(qiáng)化し、とりわけ重要な財(cái)政資金運(yùn)用の効果に対する監(jiān)督を強(qiáng)化した。それにより問(wèn)題資金八九五億二〇〇〇萬(wàn)元が摘発された結(jié)果、中央財(cái)政支出が三九億八〇〇〇萬(wàn)元減少し、中央財(cái)政収入は七六億三〇〇〇萬(wàn)元増やすことができた。
総じて言えば、二〇〇四年度予算の達(dá)成狀況は所期の目標(biāo)より良好であり、活動(dòng)においてもいくらか新たな成果が収められた。にもかかわらず、予算執(zhí)行過(guò)程で見過(guò)ごしてはならない問(wèn)題がなお一部存在することも冷靜に見て取っている。一つは、一部の地方の末端機(jī)構(gòu)は財(cái)政難に陥っており、末端政権の運(yùn)営保障と公共サービス能力の向上が急務(wù)である。二つは、経済発展における矛盾と問(wèn)題が財(cái)政に皺寄せし、集積される傾向が見られ、特に金融と地方政府の債務(wù)に潛在するリスクが増大しているため、財(cái)政のリスク回避と解消の任務(wù)が非常に重いことである。三つは、科學(xué)的発展観の要請(qǐng)に照らして、早急に強(qiáng)化すべき多くの経済?社會(huì)発展の脆弱な部分に対する保障がまだ十分とは言えないことなどである。上述した問(wèn)題に対し、國(guó)務(wù)院は高度に重視し、財(cái)政部と関係部門及び地方政府も効果的な措置を講じて、改革の深化に力を入れ、支出構(gòu)成を最適化させ、大いに仕事に取り組んできた。一部の問(wèn)題については二〇〇五年度の予算編成や関連作業(yè)をする際にすでに適切な措置を講じており、また一部の問(wèn)題については積極的にその解決の方法を検討している。このほか、會(huì)計(jì)検査署が二〇〇三年度中央予算の執(zhí)行狀況及びその他財(cái)政収支に対して行った検査結(jié)果が示すように、財(cái)政資金の損失、無(wú)駄遣い現(xiàn)象が依然としてかなり深刻であり、その運(yùn)用効率を早急に向上させなければならず、それに対する監(jiān)督?管理もいっそう強(qiáng)化しなければならない。これらの問(wèn)題に対し、國(guó)務(wù)院は、関係部門と地方政府が確実に全人代の関連決議と會(huì)計(jì)検査の意見にしたがって、會(huì)計(jì)検査によって摘発された問(wèn)題を整頓、改善し、法に基づく財(cái)政管理と人民のための財(cái)政管理を真剣におこない、財(cái)政資金の運(yùn)用の全過(guò)程に対する監(jiān)督?管理を強(qiáng)化し、その內(nèi)部規(guī)制メカニズムを健全化させ、絶えず財(cái)政?財(cái)務(wù)管理活動(dòng)の規(guī)範(fàn)化を推し進(jìn)め、様々な稅制?経済法規(guī)違反問(wèn)題の発生をメカニズム及び制度から防ぎ止めるよう要求している。統(tǒng)計(jì)によると、目下八七件の制度?規(guī)定が整備され、延べ七五四人が黨規(guī)律や行政規(guī)律にもとづく処分を受け、または送検された。年度初頭に部門予算に組み入れられない中央代行編成の予算については、財(cái)政部が國(guó)務(wù)院と全人代に報(bào)告する制度を設(shè)け、それの執(zhí)行にあたって規(guī)定通りに即時(shí)下達(dá)するようにしている。整頓?改善の狀況については、國(guó)務(wù)院はすでに全國(guó)人民代表大會(huì)常務(wù)委員會(huì)第十三回會(huì)議にまとめて報(bào)告をしている。
「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2005年3月17日
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