新疆ウイグル自治區(qū)の區(qū)都?ウルムチに來(lái)て、現(xiàn)地に住む人にたずねると決まって、ショッピングなら「二道橋」に、との答えが返ってくる。
この二道橋は約100年前、新疆ウイグル自治區(qū)と中央アジア各國(guó)の商品の集散地で、さまざまな民族が行き來(lái)していた。當(dāng)時(shí)、夜の帳が降りると、カンテラが掲げられ、物売り聲や呼び売り聲、民族楽器の音色が織り混ざって非常な熱気に包まれた。特色のある軽食や手工蕓品、鮮やかな民族舞踴など、獨(dú)特の雰囲気が醸し出されて行く人々の足を止めた、といわれる。
その場(chǎng)所に1982年、東西330メートル、建築面積6756平方メートルの現(xiàn)代的な二道橋市場(chǎng)が完成した。新疆自治區(qū)で最大規(guī)模を誇る民族用品の小売専業(yè)市場(chǎng)。約660の店が並び、取り扱う商品は1600品目以上にのぼる。うち80%が親の代を継いできた経営者。ここを訪れる人は1日平均2萬(wàn)人を超えるという。じゅうたんや銅器、柄帽子、小刀、シルクといった新疆の特色ある商品がここから國(guó)內(nèi)各地へと運(yùn)ばれ、世界に売られてゆく。二道橋は今では新疆のショッピングスポット、ウルムチの「新10大名所」の1つとなっている。
二道橋はウルムチの中心部、幹線道路の解放南路に面し、繁華街のど真ん中にある。1路や101路など、15近くの路線バスの停留所があるので交通手段は非常に至便。
商品のどれもが民族色に溢れている。ホーテンの美しい玉から奇怪な石や骨董品、光り輝く銅器から精緻な小刀、甘い香りの漂うドライフルーツから高価な薬、民族衣裝から民間楽器、純毛の手製じゅうたんから華美なカシミヤ製ショールに至るまで、鮮やかな民族風(fēng)情で多くの観光客の目を引きつけて止まない。思わず財(cái)布を出して買いたいと思ってしまう。少數(shù)民族の店主は情熱に溢れた奔放な言葉で誘いかけてくる。つい買いたい衝動(dòng)に駆られてしまう。
店の経営者はウイグル族が大多數(shù)だが、國(guó)內(nèi)各地や中央アジア諸國(guó)から來(lái)た人もいるという。ウイグル族の店主は非常に熱心で、呼び売り聲もことのほか大きい。買いたい商品を見(jiàn)つけたら、次は値段の交渉だ。店主が最初に提示した価格は一般に、値切りが可能。お薦め商品は、內(nèi)外に有名なインジシャ(英吉沙)の手製刃物類。価格は大きさや形、手工技法によって異なるが、安いもので20~30元(1元=約13.7元)、上等品は數(shù)百元以上する。精緻な作り、柄にはめ込まれた寶石の文様、刃の鋭利さなどが人気の秘密だ。
購(gòu)入後の要注意は。飛行機(jī)や汽車を利用する場(chǎng)合は託送や攜帯が禁じられているため、郵送しかできない。購(gòu)入した店によっては、郵送手続きをしてくれるところもある。
干しブドウもお土産の必需品だ。種のないものや、黃金色や青緑色のものなど品種は非常に多い。だが地元の人は、見(jiàn)た目は悪いが、黃色や緑色が不均一な品種のほうを薦める。天然干しで、硫黃で燻していないからだという。
二道橋市場(chǎng)では、値段の交渉テクニックが必要。それがまたショッピングの醍醐味だ。とはいえ、それができなくとも、二道橋をぶらぶらしながら、ウイグル族の呼び売り聲を耳にしたり、太鼓の音に聞き入ったり、ドンブラ(ウイグル族の楽器)を弾いてみたりするのも一興。少數(shù)民族の人たちの天性の情熱ぶりを少しでも體感できれば、愉しい旅となるのでは。
「チャイナネット」2005年9月