すっかり秋めいた11月の東京で開催中の「中國文化フェスティバル」は、この街に獨(dú)特な景観を添えている。
17日にはサントリーホールで、中國國家交響楽団による開幕コンサートが行われた。1千人余りの來賓の中には、日本の皇族、衆(zhòng)參両院の議長、中曽根康弘元首相、日本各界の名士たちの姿もあった。
アジア太平洋地域オーケストラ連盟の岡山尚幹會(huì)長は、この演奏を高く評(píng)価した。中でも交響曲「覇王別姫」は、箏?笛?京劇などの中國伝統(tǒng)音楽と西洋音楽を1つに融け合わせており、獨(dú)特の趣があった。民族音楽の特徴を持つ交響楽の創(chuàng)作は、非常に意義のある試みだ。日本でもそうした試みが行われている。
両國の伝統(tǒng)劇のコラボレーションも、その斬新なスタイルで、特に注目を集めた。22日にはセルリアンタワー能楽堂で、日本の著名な狂言師である和泉元彌氏と、中國の昆劇の名役者である張娟氏が、昆劇の名作「秋江」の両主役を演じた。昆劇と狂言は共に600年の歴史を持つ古典劇で、どちらも世界文化遺産に登録されている。両者の競演は、人々の耳目を一新した。
期間1カ月の中國文化フェスティバルは、ここ數(shù)年の両國の文化交流における一大イベントであり、日本の主要メディアに一斉に注目され、新聞やテレビで大量に報(bào)道されている。さまざまな場所で日本人と會(huì)い、話をすると、決まって中國文化への深い関心を感じることができる。
両國の文化には同じルーツがあるので、日本人は中國の歴史や文化に決して疎くない。書籍やマンガには、中國の歴史物語に関する內(nèi)容が多いし、特に年齢が高い人々は、三國志や水滸伝などの物語を熟知している。
日本の劇団影法師は最近、中日両國の児童と青少年を主な対象として公演を行っており、今回の中國文化フェスティバルにも興を添えている。劇団影法師は2000年から現(xiàn)在までに、中國各地を巡って公演し、熱烈な歓迎を受けてきた。山崎靖明代表によると、川劇や雑技、內(nèi)蒙古?新彊?西蔵(チベット)の劇団の日本公演も計(jì)畫しているという。山崎代表は「両國の政治関係がどうあろうと、文化交流を停止することはできない」と語る。
文化交流の內(nèi)容は時(shí)代と共に進(jìn)歩する。淺野勝人?外務(wù)副大臣は「以前は日中文化交流といえば、日本の歌舞伎や農(nóng)業(yè)、中國の京劇のことだった。伝統(tǒng)文化は重要だが、內(nèi)容をそれに限定してはならない。さもないと、若者が興味を失ってしまう。若者は日中友好の未來を現(xiàn)している。だから若者のニーズを重視し、この分野の交流を重要中の重要に置く必要がある。近年、アニメやマンガ、映畫やテレビ、現(xiàn)代音楽などの新しい文化スタイルが、両國の若者に大きな影響を與え、日増しに交流が増えている。これは喜ばしい現(xiàn)象だ」と語った。さらに「來年は日中文化スポーツ交流年で、大規(guī)模な文化スポーツ活動(dòng)が行われる。重點(diǎn)は青少年の交流で、青少年が興味を抱き、彼らの思考を啓発するような文化活動(dòng)を觸発することにある」と指摘した。
「人民網(wǎng)日本語版」2006年11月27日