一人っ子が親元を離れ、學(xué)校に行ったり、軍隊(duì)に入ったり、仕事に行ったりしてしまうと、両親は喪失感と焦燥感を感じる。かつて中國(guó)の高齢者家庭に起こった「空き巣癥候群」が、今度は中年家庭にも浸透しつつある。専門(mén)家はこれを?新?空き巣癥候群?と名づけた。新華網(wǎng)が伝えた。
?武漢晨報(bào)?によると、年の瀬が迫ると、「空き巣」?fàn)顟B(tài)のピークがやってくるという。武漢大學(xué)人民病院精神衛(wèi)生センター外來(lái)診察部のある醫(yī)師は、昨年12月に22人の「新?空き巣癥候群」患者を診察、今年は12月第1週だけで8人の患者を診察した。
湖北省精神衛(wèi)生センターの王暁萍?主任によると、2000年ごろ誕生した「新?空き巣癥候群」とは、早すぎる「空き巣」現(xiàn)象が一部の中年層、特に中年女性に心理的プレッシャーをもたらし、これまで子供中心で送ってきた生活が一変、「空き巣」生活を持て余す。深刻なケースでは精神病に至る現(xiàn)象だという。
「空き巣期」が前倒してやって來(lái)る現(xiàn)象は、新世代の子供達(dá)に対する愛(ài)情教育が希薄になった事とも関係がある。武漢大學(xué)社會(huì)學(xué)の羅萍?教授は、現(xiàn)代の両親はひたすら子供のために盡くすばかりで、一切が子供中心に回り、子供に「恩に感じる」というのを教えることがなく、學(xué)校も愛(ài)情教育にはノータッチだと指摘する。これにより、新世代の子供達(dá)の家庭観はますます淡白になり、彼らは両親とのコミュニケーションを疎んじるため、一部の親は喪失感と苦悩を抱えることになる。
華中師範(fàn)大學(xué)社會(huì)學(xué)の梅志カン教授によると、中國(guó)都市部の世帯平均人員は減少を続け、1982年に約4.3人、1990年に3.54人、2002年は武漢市で約3.3人となった。子供が親元を離れて勉學(xué)や就業(yè)することで生まれる空き巣家庭は、全世帯の5~8%を占めると見(jiàn)積もられている。
「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2006年12月12日